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2016年4月1日

『Weekly現場通信 vol.294 ソシオーク経営計画発表会[2016-03-30]』

遠藤功先生(株式会社ローランド・ベルガー 日本法人会長・早稲田大学ビジネススクール教授)が、Socioakの現場力の取り組みをご紹介下さいました。

『Weekly現場通信 vol.294 ソシオーク経営計画発表会[2016-03-30]』

 先週土曜、給食事業や子育て支援事業などを展開するソシオークグループの経営計画発表会に出席させていただきました。ここ2年ほど、同社の現場力を強化するためのワークショップを担当させていただいています。
 大隈太嘉志社長による2016年度経営計画の発表に続き、ソシオークアワード現場力部門の発表会が行われました。2015年度は1年間で約2000もの現場力改善レポートが現場から提出されました。

 その中から、16チームが優秀賞として選ばれ、約450名の役員、社員の皆さんの前でその取り組み内容、成果を発表しました。どれもこれも現場ならではの問題を現場の知恵で解決した素晴らしい取り組みでした。
 途中で笑いをとったり、動画を使うなど工夫を凝らした発表も多く、みんなで真剣に16チームの発表に聴き入りました。16チームの発表を聞くのは大変と思うかもしれませんが、アッと言う間でした。空理空論ではなく、地に足の着いた取り組みだからこそ、聴衆の心をひきつけるのです。
 16の優秀賞の中から、グランプリ(最優秀賞)、特別賞、そして私の名前が冠された遠藤賞が選ばれます。大隈社長をはじめとする審査員による審議は大いに揉めました。素晴らしい取り組みが多く、あれも選びたい、これも捨てがたいという意見が百出しました。その結果、当初2チームを想定していた特別賞を4チームとすることでまとまりました。

 グランプリは板橋第三中学校事業所の「虫図鑑」、明日葉保育園大山園の「野菜カルタ」に決まりました。「虫図鑑」は給食の野菜についてしまう虫を撲滅するために、どんな野菜にどんな虫がつきやすいのかを写真入りで「見える化」し、虫がついていた時は写真で記録し、現場に周知徹底するという取り組みです。こうした取り組みはどうしてもネガティブなものになりやすいのですが、「虫図鑑」は明るく、前向きに取り組んでいるところが秀逸です。一番多く虫を発見したスタッフを「ムシキング」として認定しているところなどは、会場で大受けでした。
 「野菜カルタ」も現場ならではの知恵が満載の取り組みでした。1年を通じて子どもたちに野菜に馴染んでもらいたいと「野菜カルタ」を手作りし、食育に活用しています。この「野菜カルタ」は他の事業所にも広がり、様々な使われ方がされています。

 現場は問題の集積地であると同時に、知恵とアイデアの宝庫でもあります。問題が起こり、制約があるからこそ、知恵が生まれるのです。現場ならではの気付き、創意工夫が、現場が生み出す商品やサービスの質を高め、生産性や効率性を改善させ、それが会社の競争力向上に直結します。

 ソシオークは2018年度に売上高200億円、経常利益率3%という目標を掲げています。そして、その実現のための具体的な方法論のひとつが現場力の強化、進化です。現場力こそが業績向上を支える屋台骨なのです。
 そして、ソシオークの現場改善は着実に進化を遂げています。本社や支店からの現場サポートも充実してきています。大事なのはこうした活動を愚直に粘り強く継続し、現場力や改善を会社の「文化」にまで高めることです。
 その域にまで高めている会社は、日本でもけっして多くはありません。全社一丸となって、その高みを目指してもらいたいと願っています。

Weekly現場通信 ? http://www.isaoendo.com/column/