【学校給食の舞台裏】食の安全を守るため徹底した衛生管理 〜調理場におけるスポンジやブラシ、たわし等の洗浄・消毒方法を公開〜
学校給食の受託事業を行う葉隠勇進株式会社では、調理場におけるスポンジやブラシ、たわし等の洗浄・消毒方法を各事業所で統一を図るため、教育用の動画を作成し、衛生管理の徹底に努めています。
昨今、新型コロナウイルスが流行している背景から、弊社が行っている洗浄・消毒の方法を公開いたします。ご自宅でのウイルス対策にもぜひお役立てください。
準備するもの
・中性洗剤などの洗剤(使用料は商品・種類ごとの決められた希釈による)
・専用バケツ
・次亜塩素酸ナトリウム(水3Lに対して次亜塩素酸ナトリウム10ml)
※配分は液剤により異なります。
手順
【はじめに】
以下のように、用途別に区別して整備の上、洗浄・消毒する。
- 機械・器具等・肉、魚、卵・清掃用
- 非汚染作業区域…機械・器具等の洗浄用、清掃用
- 生食する野菜や果物洗浄用
【洗浄・消毒方法】
(1)専用のバケツに水と洗剤を加えて漬け置き液を作る
(2)用途別にスポンジ、ブラシ、たわし等を入れよく揉み洗いをする
スポンジの場合は両手でスポンジ同士をこすり合わせるようにして洗います。ブラシは持ち手をスポンジで、ブラシ部分は手の爪等を使って擦ります。
(3)流水で十分すすぐ
綺麗な水に替えて、2回くらいすすぎます。洗う時と同じようにして揉み込みながら、すすぐのがポイントです。泡が出なくなったところで、水を切ります。
(4)専用容器に水と次亜塩素酸ナトリウム液0.02%(200ppm)を入れ、5分間漬け置き
次亜塩素酸ナトリウムの濃度が0.02%になるように水で薄めて使用します。使用量は原液の種類により異なります。次亜塩素酸ナトリウム液に漬け込む時間が長すぎると、スポンジ等の劣化を早めてしまう可能性があります。タイマー等の活用をオススメします。
(5)流水で十分にすすぐ
流水によるすすぎが不十分な場合も、スポンジ等の劣化を早める可能性があるため、十分にすすぎ洗いを行います。手荒れを気にされる方はゴム手袋を使用すると良いでしょう。
(6)水気を十分に切った後、乾燥させる
確実に乾燥させなければ菌が繁殖してしまうため、換気の良い環境で乾燥させます。
ポイント
- ・用途別に区別して、洗浄、消毒、保管を行います。
- ・十分な揉み洗いを行った上で、確実に乾燥させます。
- ・次亜塩素酸ナトリウム液は作り置きをすると、有効塩素が分解されてしまい殺菌力が低下する可能性があるため、使用時に必要量を作るようにしましょう。
その他、ご家庭用のウイルス対策
モノに付着したウイルス対策には「次亜塩素酸ナトリウム」が有効です。
「次亜塩素酸」の酸化作用等により、ウイルスを無毒化する効果があります。ご自宅でウイルス対策を行う場合、市販の家庭用漂白剤を「次亜塩素酸ナトリウム」の濃度が0.05%(500ppm)になるように薄めて、テーブルやドアノブ等を拭きあげます。その後、水拭きを行います。
(参照元:厚生労働省)
※家庭用漂白剤の種類ごとの使用料はこちらを参照
葉隠勇進は今後も安全な給食の提供のために、衛生管理を徹底してまいります。