インタビュー×保育園給食・ヘルスケア給食・社員食堂

25年勤続表彰者インタビュー
ソシオフードサービス戸葉彰さん

ソシオークグループは毎年、長年にわたって職務に精励した社員へ永年勤続表彰をお贈りしております。今年度はグループ全体で321名の社員が対象となりました。その中で25年勤続表彰者がお二人いらっしゃいます。高井戸ダイヤモンドテニスクラブレストラン事業所にお勤めの米山清隆さんと、伊藤病院にお勤めの戸葉彰さんです。お二人はいくつかの事業所で勤務する中でご一緒に働かれたこともあるそうです。

明るく面倒見が良い人柄で、食事の仕上がりを重視し、調理の基本を後輩にしっかりと教えてくれる戸葉さん。25年のご経験や、ソシオークグループの大運動会に親子で参加したことなど、25年間の思い出を語っていただきました。

米山清隆さんのインタビューはこちらをご覧ください。

レストランからヘルスケア給食などを経験

僕は千葉県の田舎に、次男として生まれ育ちました。当時、次男は外に出るという風習があったので、高校卒業後はファミリーレストランに就職し、会社の寮に引っ越しました。その企業に3年3ヵ月勤めた後、いくつかの職場を経て、葉隠勇進(現:ハガクレフード)に入社しました。入社後、最初の配属は横浜の合同庁舎のレストランでした。

オープニングスタッフの一人として採用されましたが、僕以外はみんなホテル経験者。半日かけてブイヨンを取ったり、頭が付いたままの魚をおろしてカットしたり、宴会で使うローストビーフを作ったりと、初めて経験することばかりでした。デミグラスソースの作り方を初めて教わったときは工程が多くびっくりしました。鶏と牛でだし汁を取って煮詰めて、ホールトマトやカラメルを混ぜて煮詰めて、野菜のだし汁を煮詰めて…という工程で3日間かけてできあがり。このレストランで様々なことを教えていただき、10年ほど勤めました。最後の半年くらいは責任者を任されていました。

その後、ヘルスケア部門の老人ホームに配属されたこともありました。その老人ホームは食数も食形態も多く、使用する食材の量も多い現場でした。うまく片付けて調理に移らなくてはならないので、頭と体を同時に使って大変だった思い出があります。それにスチームコンベクションオーブンや回転釜を使ったのはこのときが初めてだったので、慣れるまで時間がかかりました。

ホテルのレストランや介護施設、病院などたくさんの現場を経験させていただきました。ホテルや病院、保育園など、場所によってやり方は違いますよね。それは最初から理解していたので、10年間コントラクトフードで勤めてきたからといって病院給食に抵抗感を持つことはありませんでした。

ソシオークグループでの思い出

僕には現在大学生の息子がいます。息子が小さい頃、ソシオークグループの大運動会に一緒に参加したことがあります。借り物競争では1位でゴールしました。息子の前でかっこいいところを見せられたので良い思い出です。

同じ25年勤続表彰者の米山さんとは、昔同じ現場で働いたことがあるのですが、僕から見たら「奇跡の人」。無理をして体を崩すこともあったのですが、その度に復活を遂げている不死身の人です。

一番嬉しいのは「おいしかった」と言われること

長年この仕事を続けてきましたが、やはり一番嬉しいのは「おいしかった」と言われることですね。接客スタッフを通して間接的にでも嬉しいのですが、お客様から直接顔を見て言われるほうがずっと嬉しいです。

ここまで続けてこられたのは、当時の周りの人たちがしょうがないなと思いながらも色々と面倒を見てくれたことでしょうね。あと今思えば、僕自身の健康状態が良好で、入社してから大きな病気をしたことがないということもあると思います。

あと「これはこのくらいの切り方が良い」「この程度ボイルしたほうが良い」など、味を均一に仕上げるための僕の変なこだわりを周りが理解してくれていることかと思います。今の病院に配属されている社員は全9名で、みんな若くて僕が一番年配。異動してきたばかりの方に僕が指導することがあるのですが、つい口出ししてしまうのです。その人はとても素直に受け入れてくれますが、逆の立場なら口うるさいなと思ってしまうかもしれませんね。みんな、こんな変なおじさんと働いてくれてありがとうね。

若い世代へ

自分が入社した25年前は、こんなに大きなグループ会社になるとは思っていませんでした。大変なこともあるけれど、簡単にやめてしまうのは勿体ないですよね。これからを切り開いて、色々なことができるようになります。色々な可能性を模索して、あきらめず地道にやれば良いことはあるので、頑張ってください。