TEAMWORK
コミュニケーションで築く、
支え合いと助け合いが根付く現場。
- 保育士
- 児童指導員
- 栄養士
- 調理師
「現場力」こそ、
やりがいと喜びを生みだす原動力
ソシオークグループには、各事業会社がそれぞれのビジネスを展開していますが、共通して注力しているのが「現場力」です。社員一人一人が発揮する「現場力」が、グループ全体の成長に欠かせないものになっていると言っても過言ではありません。「現場力」とは何か。どんな取り組みなのか。部署や事業会社の異なる3名が集まり語り合いました。
2020年に新卒で明日葉に入社。学童保育に携わる児童指導員として3年間勤務。その後、ソシオークホールディングスに転籍。現場力推進チームにて、現場力の取り組みを推進するエバンジェリストとして活動中。
2021年に新卒で入社。こどもたちの楽しい思い出となる給食に関わっていきたいという想いで葉隠勇進を志望。神奈川県川崎市の小学校にて2年勤務後、横浜市の小学校に異動。副責任者として学校給食の調理全般を担う。
2022年に新卒で入社。自分が弾くピアノに合わせてこどもたちが楽しむ姿を見て、保育士を目指す。「子どもの明日を育み、今日を支える」という保育理念に共感し、あしたばマインドに入社。現在は2歳児クラスを担当しながら、現場力推進委員も兼任している。
現場力とは、指示された通常業務だけをやるのではなく、職場をより良くするための行動を自分で考えて実行していく力のことです。
現場社員の意見や提案をもとに現場力を発揮していくのですが、私たちの職場環境改善だけではなく、保育園ならこどもたちや保護者の方などの利用者にも喜ばれる環境づくりも含まれますね。
現場力は、ソシオークグループ全体で取り組んでいるものです。どのような現場力を各現場で発揮したかを事例として収集してナレッジ化し、他の現場でも活用できるようにしています。また、現場力に積極的に取り組んでもらうためのワークショップや講座を開催したり、素晴らしい現場力に取り組んだチームを表彰する場を設けたりと、ソシオークグループの企業成長において欠かせないものになっています。
現場改善につながるなら、どんな小さなアイデアや行動も現場力です。例えば、物の位置をA地点からB地点に移動させることで業務が効率化されるなら、それも立派な現場力となります。
入社1年目のころは、「現場力」を発揮するといってもどうすればいいのだろうと身構えることも多かったですね。新人時代に自ら意見を出して行動することは勇気も必要です。現場力の講座を受け、先輩の姿を見ながらだんだんと理解していきました。
入社1年目は、先輩と考えたり、話し合いで意見を出したりすることから現場力の意味を知ってもらえたらと思います。新人時代は目の前の仕事で精一杯になるかもしれませんが、自らの現場力の案が採用されて改善につながったときは、与えられた仕事をこなすだけでは得られない喜びや成長につながりますから。
現場力への取り組みは、主体性を養うことができます。新人時代は、仕事を与えられるまで待つ態勢になりがちです。そんな中でも、自ら課題を探し出して解決に動こうとする力を早い段階から養えるのは、今後の成長においても大きなアドバンテージになるはずです。
私は小学校で給食の調理全般を担当しています。今は2校目の現場で、ここで実施した現場力の一つに、給食を取りに来たこどもたちに視覚でも楽しんでもらうためのサンプルケースの飾り付けがあります。今日の給食の見本をサンプルケースに入れるのですが、見本だけでなく季節ごとの飾り付けもパートナー社員と協力しながら手作りしています。例えば、夏ならひまわりを飾るという感じですね。飾り付けを見たこどもたちが反応してくれるのがかわいくて、うれしいんです。
私は保育士として、2歳児のクラスを担当しています。現場力の事例でいうと、スズランテープの収納ホルダーを作成しました。スズランテープは、色のついたビニールテープです。スポーツ応援のポンポンに使うテープといえばイメージできるでしょうか。保育園では、こどもがおもちゃとして遊ぶのですが、片付ける時にどうしてもぐちゃぐちゃになったり、テープが転がって収拾がつかなくなったりすることが多かったんです。そこで作成したのが収納ホルダーです。ペットボトルの胴体をくり抜いてテープを収納、飲み口からテープを引き出すといったものです。これならテープが転がることもなく片付けも簡単になります。こどもたちや他の社員、来園した保護者の方からも好評で、うれしかったことを覚えています。
そのスズランテープホルダー、現場力レポートで見ました!
うれしいです!実は、「現場力アワード」で一次ノミネートされたんです。
「現場力アワード」は、提出された現場力レポートの中から特に優秀な取り組みを表彰する取り組みです。1年に2回実施されて合計9000件ほどの現場力レポートが集まるのですが、1次ノミネートされるだけでも全体の10%以下のためすごいです!
普段の業務の取り組みが表彰してもらえるとやっぱりうれしいですし、モチベーションにつながります。
私は現場力推進課に所属していて、お二人が挙げてくれたような現場力をグループ全体に浸透・定着させるための多様な活動をしています。現場力を各職場で発揮してもらうためのワークショップや講座の開催、動画やweb記事で取り組み事例の紹介、現場力アワードの企画、教育コンテンツの企画や現場力の取り組みに対する評価制度の構築など、業務は多岐にわたります。
現場力の講座で見た事例を当時の職場でも取り入れるために、本社に問い合わせたことがあります!給食の調理時にお肉や揚げ物を触った手で冷蔵庫を開けると、どうしても取手が汚れるのが気になっていたんです。講座では、取手の先に吸盤が付いている製品が紹介されていて、吸盤を外せば取手も取れるため、すぐに洗えて便利だなと思って。現場力レポートのタイトルも「取手も(とっても)クリーン」というインパクトのある名前で、すぐ取り入れようと思って実行したんです。
ありがとうございます!そういった声をもらえると、現場力推進課のメンバーも喜んでくれると思います。
私自身、今は本社勤務ですがそれまでは明日葉で児童指導員として学童で働いていました。その頃の現場力の事例となりますが、「おやつ日本旅行」という企画を実施しました。当時はコロナ禍です。楽しいおやつの時間も、黙食など制限がかかっていました。そこで少しでも楽しんでもらおうと考案した取り組みです。まず、おやつの時間に提供するご当地のお菓子を決めます。次に、こどもたちにオリジナルキャラクターを描いてもらいます。大きな用紙に日本地図を描き、オリジナルキャラクターが日本地図を飛び回りながら「今日のおやつは、鹿児島県のスイートポテトン!」といったふうに紹介するポスターを制作したんです。この取り組みで、こどもたちが「今日のご当地おやつは何だろう?」と楽しみにしてくれる姿を見ることができ、保護者の方とのコミュニケーションの活性化にもつなげることができました。
私は「見える化」です。保育の現場で、こどもたちにとって何が一番分かりやすいかに焦点を置いたとき、視覚からの情報が 一番分かりやすいと考えています。そのため、課題が発生したときに、まずは目に見えるところから改善しようと意識しています。
私も「見える化」です。頭では理解していてもつい間違えてしまうこと、メンバーが入れ替わったとしても、「見える化」によってミスや事故が起こるリスクを減らせると思っています。
私は、5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)ですね。特に整理整頓を意識しています。現場力を推進するためにグループ各社の現場を訪問するのですが、現場力に力を入れている現場は、どこも5Sが徹底されているように思います。業務が忙しくなるとどうしても後回しにしがちですが、働く側も利用者の方も気持ちよく過ごすためには、整理整頓はとても大切だと感じています。また、整理整頓がされている現場では、社員同士の雰囲気が非常にいいのも何かしらの関係があるのではないかと思っています。
職場のみんなで現場力に取り組むことでいろいろな意見が言いやすくなり、新しいアイデアが生まれやすくなりますよね。今働いている小学校では給食室は1階にあり、1年生の教室は2階にあります。1年生にとって料理が入った食缶を運ぶのはまだ重いため、パートナー社員が階段を昇って運搬しています。運搬中に近づくと危ないので、これまで「作業中」という看板を立てていたんです。でも、1年生ではまだ読めない子も多かったので、平仮名で書いた注意書きを看板に貼って運用したところ、近づくこどもたちが減ったんです。小さな取り組みなんですが、意見の言いやすい雰囲気があるからこそ出た現場力だと思っています。
私もまだ若手社員の立場ですが、先輩が意見を聞いてくれる環境を作ってくれていると感じます。月に1度、全社員が集まる会議の場においても、先輩から「あなたはどう思う?」と発言する機会をつくってくれます。意見を聞いてもらえて、社員全員で現場を良くしていこうという関係性こそが、「現場力」を発揮する上で一番重要だと感じています。
職場の連携はもちろん、小学校との信頼関係構築に役立てていきたいです。小学校には栄養士の先生が在籍していて、食育やアレルギーの管理、給食の確認などで協業することも多いんです。より良い職場環境を構築することで栄養士の先生との信頼関係を深め、高品質なサービスの提供につなげていければと思っています。
保育士としての業務以外に「現場力推進委員」として、現場力の事例を集め、他の現場でも実践できるよう周知するなどの役割を担っています。現場力レポートを提出しやすい環境を整備したり、全社員に現場力への理解を深めるための施策を打つことで、積極的に現場力に取り組んでいこうと思える職場を一つでも増やしていきたいです。
これまでソシオークグループで実施された現場力のアイデア・知恵は、数万件以上となります。各現場の現場力を、他の現場でも実施してもらえるよう横展開していくことで、新しい課題解決やアイデアの創造につながっていくのでは、と感じています。そのために、現場力をカテゴリーごとにアイデア集として整理したり、マニュアルを作成したりするなどして、これまで以上に現場力を発揮してもらえる機会を増やしていきたいです。
コミュニケーションで築く、
支え合いと助け合いが根付く現場。
ワークとライフ。
どちらも充実できる働き方へ。
「現場力」こそ、
やりがいと喜びを生みだす原動力
自身の行動が、
1人の人生を変える。
社会への影響力を感じた仕事。
進化の意識とグループの力で
社会課題の解決を応えていく
どれほど時代が進歩しても、
未来を創るのは技術より人の想い
社会に役立ち、必要とされる。
そんな働きがいあるビジネスを、次々と。