あしたばマインド

自己肯定感を高め、自信を持って保育してほしい
明日葉保育園第三戸塚園 園長 小川雅美さん
~輝く社員に聞く活躍のヒント~

左から小川園長、望月さん、佐藤さん

――小川園長のこれまでのキャリアを教えてください。

他の保育園で十数年勤めた後、明日葉保育園第三戸塚園の開園と同時に入社し、今年で9年目になります。2021年から園長に着任しました。

――第三戸塚園は職場の雰囲気がとても良いと聞きました。園長として、何か意識されていることはありますか?

一番大切なのは、自分自身が見本となる行動を取ることだと考えています。
思いやりのある職場環境を作りたいと思ったら、まず自分が社員に思いやりを持って接すること。明るい職場にしたいなら、自分自身が明るくいること。自分がこうしてほしいと思うことをまず実行することで、押し付けることなく自然と良い方向に向かう気がしています。

――先生たちとコミュニケーションを取るときに意識していることはありますか?

相手を知ることです。社員一人ひとりの性格や考え方、得意なことや不得意なこと、不安などを理解した上で、それぞれに合った声かけや対応を心がけています。

――新入社員にはどのように接していますか?

新入社員や若手社員には、「いつも見守っているよ」「いつでも助けるよ」、そして「失敗を恐れずに何ごとにも挑戦してほしい」「自分のペースでゆっくりで良いよ」と常に伝えています。寄り添いながら一緒に取り組むことを基本にして、一人でできるようになったり、自分から気づきがあったりしたときには、大いに褒めて自信を持ってもらえるようにしています。

――ベテラン社員やパートナーさんにはどのように接していますか?

ベテラン社員には、「あなたは園にとって大切な、欠かせない存在だよ」ということを意識して伝えています。適度な役割を与えて、取り組んでくれたことには感謝の気持ちをしっかり伝え、一緒に園を運営しているという意識を持ってもらえるようにします。

パートナーさんには、各クラスのフォローだけでなく、保育や業務に積極的に関われるように後押ししています。パートナーさんは園を客観的に見てくれるので気づきも多いです。
小さな気づきも褒めるようにして、何でも言いやすい環境を作っています。
常勤と比べるとコミュニケーションの時間が少なくなってしまうので、出会ったときには必ず声をかけるようにしています。

基本的にどの社員にも、関わる頻度や時間は平等になるよう心がけています。

――ベテラン社員には、どんな風に役割を任せているんですか?

最初は役割を渡すことが負担になってしまうかなと思っていたんです。でも社員面談のときに「本当に助かったよ」と感謝を伝えたら、「頼んでもらえて嬉しかったです」「頑張る意欲になりました」と言ってくれたんですよね。そこで、頼りにされることって嬉しいんだなと学びがあって。

それ以来、経験を積んだベテラン社員には、「あなただからこれをお願いしたい」と伝えて、役割を任せるようにしています。

――社員のモチベーションを高めるために工夫していることがあれば教えてください。

褒めること、感謝の気持ちを伝えること、良いところを見つけて伝えることを意識しています。園では毎週1人の社員を選び、その社員の良いところを先生たち全員で書き出してメッセージカードにまとめ、本人に渡す取り組みを行っています。たくさんの人から良いところを見つけてもらい、褒めてもらうことで、自己肯定感が高まり、モチベーションアップにもつながっていると感じます。

毎週渡しているメッセージカード

――メッセージカードを始められたきっかけはありますか?

私が「すごく良い保育しているな」と思って伝えても、「いや、まだまだなんです」と謙遜する社員が多くて、もったいないなと思っていました。もっと自分に自信を持って保育した方が、こどもたちも安心できるし、保護者の方とも自信を持ってお話できると思うんです。
私だけの言葉では足りないと思い、たくさんの先生から言葉をもらえるように、この取り組みを始めました。

――カードを渡した社員はどんな反応をしていますか?

先週渡した社員は、家に持ち帰ってから中身を見て、感動して泣いちゃったそうです。嬉しくてお母さんにも見せたところ、お母さんも泣いちゃったらしくて(笑)。

私も娘がいるので、自分の娘がみんなからこんなに褒められているのを見たら泣いちゃうだろうな、とすごく共感しました。

――園長になったばかりの頃はいかがでしたか?

園長1年目は、まさに手探り状態でした。右も左も分からず、何をどう進めたらいいのか迷うことばかりでした。そんな時に支えてくれたのが、本社のマネージャーや、横浜エリアの園長先生たちでした。特に横浜エリアの園長先生たちには、毎日のように電話をして相談していました。同じことを何度も聞いてしまうこともありましたが、嫌な顔一つせず丁寧に教えてくれて、本当にありがたかったです。

その経験があったからこそ、今度は私が新しく園長になる方をサポートしていきたいと思っています。私がしてもらったように、何か質問されたときには、その答えだけでなく、プラスアルファの情報もお伝えできるように心がけています。周りに助けてもらったからこそ、その恩を同じように返していきたいんです。

――明日葉保育園で働く仲間や、これから責任のあるポジションを目指す方に向けて、メッセージがあれば教えてください。

園長、主任、リーダーなどの役職に就くと、もちろん大変なこともありますが、その分やりがいや達成感もたくさんあります。

私は最初の1年間に手厚いサポートを受けたおかげで、「何かあっても誰かが助けてくれる」という安心感を持って働けました。横のつながりが強く安心して働けるのは、明日葉保育園ならではだと思います。

園長というと孤独なイメージがあって不安でいっぱいだったのですが、本当に色んな方に支えられて今があります。だからこそ、これから園長を目指す方には、「一人じゃないから安心して大丈夫だよ」と伝えたいですね。安心感の持てる職場で一緒に明日葉保育園を盛り上げて行きましょう。


第三戸塚園 新卒2、3年目社員からコメント

3年目社員<br>望月さん
3年目社員
望月さん

第三戸塚園は、本当にアットホームな雰囲気です。

事務所に入るといつも園長が「今日の保育はここが良かったよ」と褒めてくれます。

園長からは「保育士が笑顔でいると、こどもも保護者の方も自然と笑顔になるから。笑顔で楽しく保育することが一番大切だよ」と言われていて、私のことを「ニコニコ担当」と呼んで笑顔を褒めてくれます。

2年目社員<br>佐藤さん
2年目社員
佐藤さん

園長も他の先生も、なんでも相談しやすい雰囲気を作ってくれていますし、やりたいことや得意なことを尊重してくれるので、とても働きやすいです。

私の目標としては、まず自分の仕事をしっかりできるようになって、将来的には先輩たちのように周りにも気を配り、サポートできるようになりたいです。