明日葉は日本製の香りのモノづくりをしている株式会社キャライノベイトと共催し、夏休みに「SDGsと香り」をテーマにしたワークショップを横浜市内2か所の放課後児童クラブで開催しました。
このワークショップは小学3年生から5年生までの児童が参加し、「地域文化」や「資源循環」の大切さを学びながら、国産の未利用材を原料とした精油を使ってオリジナルルームスプレーづくりを体験!
奮闘しながらも楽しむこどもたちと、部屋中がとっても素敵な香りで包まれたイベントの様子をお届けします📢
――香りはどうやって感じるの?

五感の中でも嗅覚はダイレクトに脳に伝えられるので記憶と連動するそうです。「今日の香りが思い出として記憶されたら嬉しいな」というキャライノベイト社の清水さんの想いが印象的でした😊
――精油はどうやって作られるの?

今回のワークショップで使う和精油は、ジュースを作る際に果実を絞った後の皮や種🍊、建材にする際に余った葉🌿など、通常は捨てられてしまう素材を蒸留して抽出します。その工程を、こどもたちが理解しやすい資料や動画を使って説明していただきました。「捨てちゃうものがこんないい香りになるなんてすごい!」と驚きの声があがり、未利用材から精油ができるまでの仕組みを学びました💡
――好みの香りを調合してオリジナルルームスプレーをつくろう!

時間が経過するにつれて変化する香りの層を表す3つの分類(トップ、ミドル、ラスト)から4つの香りをチョイス。13種類ある精油を1つずつ地域や産地、どのような素材なのかを丁寧に説明してもらい、香りを嗅いでみます。「さわやか!」「ちょっと不思議な香り!」など、こどもたちの素直な感想が飛び交い、友達と相談しながら楽しそうに選んでいました。


いよいよ調合の時間になると、先ほどとは変わって真剣なまなざしでスポイトを握り、慎重に精油をボトルに入れる姿が見られました。
最後に、それぞれが調合した香りに自分で名前をつけて、オリジナルルームスプレーの完成!出来上がったルームスプレーをムエット(試香紙)にシュッと吹きかけて、香りを嗅いでご満悦のこどもたち😆「私が作った香り、いいでしょ!」と、嬉しそうに話してくれました。
ワークショップを終え、キャライノベイト社の代表兼調香師の清水さんにコメントをいただきました📝

清水 篤(しみず あつし)
株式会社キャライノベイト代表取締役/旅香人(土地の物語を香りで結ぶ旅人) 香りを通じて日本のモノづくりを手がける、キャライノベイト代表取締役であり、調香師。香水ブランド「破天荒」をはじめ、有名企業やブランドの調香やプロダクトにも多数携わる。地域資源のための新たなサプライチェーンを実現することで、「作り手」が創出した価値に正しい対価をもたらす、nirsi の代表理事でもあり、世界に誇れる日本の技術にイノベーションを起こすべく活動中。
公式サイト https://kyarainnovate.jp
――今回初めてこどもたち向けのワークショップを実施するにあたり、どういった点を意識していましたか?
こどもたちにどう伝えたらわかりやすいのか、試行錯誤しながらの実施でした。「こういう香りだよね」「この地域、知ってる?」といった具体例を挙げたり、こどもたちが日常で目にしたり耳にしたりする言葉を選ぶよう心がけました。また、日本各地の地域についても興味を持ってもらえるよう工夫しました。
――ワークショップを通じてこどもたちに伝えていきたいことは何ですか?
建材を加工する過程で普段は捨てられてしまう葉っぱや枝、飲料として活用されて残った果皮などが、別の形で役立つものに生まれ変わることができると知ってほしいです。そして、実は日本には日本だけにしかない素材がたくさんあります。体験を通じて、日本の文化や資源の大切さを感じてもらえたらと思っています。この経験が、こどもたちが未来を考えるきっかけになれば嬉しいです。
キャライノベイト社の皆さん、素敵なワークショップをありがとうございました😆