――赤松さんのこれまでのキャリアを教えて下さい。
小学校の講師や中学校の特別支援学級の補助指導、幼児体操指導などを経験し、児童指導員としてのキャリアは8年目です。明日葉には、入社当初から責任者として勤務していて、今年で3年目になります。
――事業所のメンバーとコミュニケーションを取るときに意識していることを教えてください。
自分の意見を伝えるより、まずは皆さんの意見を聞くようにしています。良い意見は積極的に取り入れ、否定することはしません。私自身の意見は、皆さんの意見を聞いた上で発言するようにしています。
――責任者として大切にされていることはありますか?
こども同士のトラブルや保護者対応など、問題が起こったときに素早く対応することです。
また、適材適所の人財配置も責任者として心がけているポイントです。
――どのようなことを意識して人財配置をされていますか?
例えば、絵が得意な方には玄関の掲示を担当してもらったり、周りを細かく見られる方には在庫管理をお願いしたり、得意なことを活かして仕事をお願いするようにしています。また、それぞれの良い点を私からもしっかり伝え、自分の強みを認識しながら仕事をしてもらうようにしています。
また半年ほど前から、パートナーさんに先生になってもらって、こどもたちに向けた教室を開催しています。教室の内容は、習字や編み物、上手なボールの投げ方など、それぞれの得意なこと。教室中は皆さんがキラキラ輝いていて、こどもたちにも「あの先生ってこんなこと得意だったんだね」と知ってもらえ、コミュニケーションを深めるきっかけになっています。
――どのように皆さんの得意なことを見つけているんですか?
あまり目立たない動作の中でも、キラっと輝く部分を見逃さないようにしています。例えば掃除がすごく丁寧な方がいたら、「お掃除の仕方を勉強されているんですか?」と聞いてみたり、手編みのマフラーを持っている方がいたら「すごいですね!ご自分で編んだんですか?」と話を広げてみたりします。
――赤松さんは児童指導員としてもベテランかと思いますが、これまでに失敗してしまったなと思うことはありますか?
こどもたちがお片付けをなかなかしないとき、「片付けなきゃ駄目だよ~」と声をかけてもなかなか聞いてもらえませんでした。「じゃあもう先生たちが管理するね」とか「折り紙は何枚までしか出しちゃ駄目だよ」など制限をかけたことがあったんですが、そうするとやっぱりこどもたちも窮屈に感じてしまうんですよね。
そこから、こどもたちからの意見を聞くようにして、「どうしたらできるようになるかな」と問いかけ、こどもたちから「こうしたらいいんじゃない」と提案してもらうようにしたんです。そうすると、こどもたちがこちらを向いてくれるようになってきて、学童運営がスムーズになっていきました。
――現場力のことも伺わせてください。これまでに取り組んできた中で、特に印象に残っているものはありますか?
昨年、こどもたち一人一人に、自分の「取り扱い説明書」を書いてもらいました。好きな遊びや、されたら嫌だと思うことなどを書いて掲示することで、他の子や私たち指導員とのコミュニケーションのきっかけになったり、トラブルを減らすことにつながるんじゃないかと考えました。やってみると、実際にこども同士でも、「この子はこんなことが好きなんだ!じゃあこの遊びに誘ってみよう」とか「こういうことは言わないでおこう」と考えるきっかけになったみたいです。
保護者の方にもお見せしたところ、「こんなことを思っていたのね!」とご家庭でも知らなかった一面が伝えられたようで、とても好評でした。
――仕事における誇りと情熱を教えてください。
誇りは、皆さんが笑顔で働きやすい環境を作っているということです。
情熱を懸けているのは、やっぱりこどもたちの育成ですね。成長を間近で見ることができ、認めて褒めることでさらに伸ばすことができるということにやりがいを感じます。
卒所したこどもたちに時々会うことがありますが、元気よく「赤松先生!」と声をかけてくれるんです。「学童楽しかったからまた行きたいな」という言葉をもらうと嬉しくなりますね。
――これから責任者を目指す人に向けて、メッセージをお願いします。
周りへの感謝の気持ちを忘れずに、その想いを言葉で伝えてください。
責任者は、もちろん大変なこともたくさんありますが、それ以上にやりがいもあります。明日葉は、成長し続けている会社で、恵まれた環境が整っています。ATM&2Pで、チャンスをつかんで責任者を目指してください!