インタビュー×保育園

明日葉保育園蓮根園
「その子らしく、たくましく生きていける力を育む」
蓮根園の大切にしている想いと独自の取り組みを紹介

明日葉保育園蓮根園の歩み

2013年4月1日に東京都認証保育所として、蓮根駅徒歩1分の立地に開設しました。当時は0歳~2歳児までの保育を行っていたため、園を利用する保護者の方からは、「3歳児以上も預かってほしい」との要望があり、3~5歳児までの部屋を増設。2018年6月1日、“認証”保育所から“認可”保育所へ転身を遂げました。

蓮根園園長の想い~大切にしていること~

蓮根園の園長を務める加村直子さんに、保育に対する想いを伺いました。

乳幼児期は人としての根っこを作る、とても大切な時期です。その重要な時期を大切に育てていきたいという想いで、40年近く保育に携わっております。子どもたちが自分の思いを表現し、周りの友だちや先生に伝えること、そして、その子らしく成長し、明日葉の花言葉のようにたくましく生きていけるようサポートしています。

また、毎日子どもたちと向き合う社員も、子どもたちにとっての重要な環境の一つです。子どもたちの想いを受け止め、日々子どもたちと真摯に接する社員たちは、蓮根園にとって、私自身にとって、「宝物」です。蓮根園で働く社員みんなが楽しく、いきいきと働いていることが、自分の喜びであり、子どもたちの笑顔にも繋がっています。

自分自身働く母として仕事をしているので、保護者の皆様のことを理解しています。安心してお子様を預けられ、ただいまと迎えに行ける保育園でありたいと願っています。そのために、日頃からコミュニケーションを図り、子育ての相談にも乗りながら、保護者様自身にとっても安らげる居場所と思っていただけたら幸いです。

蓮根園の取り組み

① 畑で食農教育

園から10分ほどの立地にある、THE HASUNE FARMの富永様の畑をお借りして5歳児クラスを中心に畑作業の体験を行っています。ちょうどお散歩コースの途中にあり、気軽に立ち寄れる立地です。土に触れたり、作物を育てるということを子どもたちに体験させたいという想いから、園長自ら板橋区の関係部署に相談し、紹介をしていただきました。

種まきから収穫まで、一年を通して生育の経過も見ることができます。昨年はサトイモの収穫、今年は3月に植えて育ててきたジャガイモの収穫をしました。サトイモの収穫は初めての子どもたちが多く、トトロに出てくるような大きな葉っぱから、大小たくさんの芋を収穫できました!給食の社員にふかしてもらって、おやつの時間にみんなでおいしくいただきました。今年のジャガイモはキタアカリ、インカノヒトミ、アンデス、ノーザンルビー、ベニアカリ、トウヤの6種類の品種で、こちらもたくさん収穫することができました。

畑は無農薬栽培のため、子どもたちが畑の中に入っても安心。事前に連絡すれば、いつでも立ち寄っていいというスタンスのとても良心的なオーナーさんで、ジャガイモの種植えのときは、自ら子どもたちのために紙芝居を作ってくださるほどです。

また、収穫だけにとどまらず、畑に生育する季節の植物や蝶やバッタなどの昆虫触れあえます。都内にいながら、自然を感じることができる、子どもたちにとって絶好の環境です。猫じゃらしをたくさん集めて花束風にする子や、テントウムシやバッタを追いかける子、それぞれが思い思いの時間を過ごしています。

② SDGsに親しむ ~蓮根園版 子どものSDGs~

明日葉保育園が属するソシオークグループでは、SDGsの取り組みに力を入れています。蓮根園では、SDGsについて子どもたちと一緒に考える機会を作りたいという想いで、17の目標を子どもにもわかりやすい表記に言い換えた、「子どものSDGs」を作成しました。

例えば、目標5の「ジェンダー平等を実現しよう」であれば、「周りの人にやさしくする」、目標11の「住み続けられる街づくりを」は「近隣の方に挨拶をする」といったように、子どもたちが取り組める内容を考え、先生も一緒に実践しています。こちらの写真は、目標12「つくる責任 つかう責任」を「リサイクルをする」に置き換えて子どもたちに説明し、子どもたちの製作活動につなげたものです。

また、板橋区エコポリスセンターの出前授業に申し込み、温暖化と北極に住む「しろくま」について一緒に考えました。「温暖化によってだんだん氷が解けて、しろくまさんは住む場所がなくなってきた…さあ、みんなにできることは何だろう?」

SDGsにも繋がる内容で、子どもたちと一緒に考える良い機会になりました。区や地域と連携を図りさまざまな体験をすることで、広い視野で物事を考えられる子どもに育ってほしいと加村園長は語ります。