葉隠勇進

給食委託会社の選び方、6つのポイントをご紹介

給食や調理の委託を検討する際、数ある給食会社から「どの給食委託会社」を選んで良いかわからないですよね。

どの給食委託会社も「美味しい給食」を作ることは当たり前として、その他の違いなどなかなか見つけることが難しいと思います。

そこで今回、様々な視点から給食委託会社を選ぶポイントをご紹介していきます。

1.会社概要・体制について

まず、給食委託会社の全体を見ていくのがよいでしょう。
給食調理を通して、どのような気持ちをもっているのか、SDGsなどの取り組みなど行っているかなど、給食委託を通じて、社会的にどのような活動を行っているのかを見ていくのもよい会社を選ぶポイントです。

  • 給食委託会社の企業規模・理念
  • 給食委託会社のコーポレート・ガバナンス
  • 給食委託会社のSDGsや環境活動への取り組みなど
  • 給食委託会社の受託実績
  • 給食委託会社の加盟している団体
  • 給食委託会社のリスクマネジメント管理体制(リスクの抽出~防止策、発生後の対応)
  • 給食委託会社の緊急時・災害時の対策(感染症、自然災害時のサポート)

幼稚園や保育園、学校や老人ホーム、また社員食堂など、様々な業界で給食調理を行う給食委託会。社。
給食委託会社として、全国規模の大手企業もあれば、地域に密着している委託会社もあります。給食を通じて社会に参加し、どのような思いで給食事業を行っているのか、とても大事です。そのような想いがあり、体制が組まれ、会社として信頼を得て、事業として拡大していくものだと思います。

会社の想い、活動を通じて、どの程度の実績がある会社なのか、また、緊急時の体制など、どのように考え実行しているのかを確認しましょう。

2.人材管理について

  • 人材の教育体制と教育内容
  • モチベーションの維持・向上の仕組み
  • 調理技術向上のための取り組み
  • 会社の方針と現場の考えや行動の一致性
  • 接遇マナーについての教育体制と教育内容
  • 欠員時のヘルプ体制
  • 人財の健康管理

給食委託会社に委託をする大きなメリットがある人材管理。メリットが大きい分、とても大事な部分といえますね。どのような教育体制があるのか、日々いろいろな改善をおこなって業務をより良いものにしていけるのか。

また、急な欠員にも対応できる人材体制が整っているかがポイントです。

人材管理以外にもいろいろな管理体制が整っている給食委託会社でもそれを運営していくのが、一人ひとりのスタッフです。そのスタッフにどれだけ時間をかけて教育できているかが、よい給食委託会社だと思います。

3.運営管理

  • 個別の食事へのきめ細かい対応は可能か
  • 現場の運営改善の取り組み
  • CS向上のための取り組み
  • 献立メニューの作成の仕組み
  • 食のイベントやフェアなどの実施状況
  • 本社・本部のサポート体制

給食のプロとして運営を行う、給食委託会社。
安全・安心の運営ができるように、日々様々な教育を行い、より良い食事が提供できるよう努力しています。

その努力が見えるのが運営管理。

利用者に喜んでもらえる料理・献立作り。健康になってほしいと思いをよせる料理作り。すくすくと健康に育ってほしいと願う料理作り。料理ひとつとっても様々な思いがあります。

また、食育などを考えた献立や、さまざまな行事とタイアップするイベント食なども、給食委託会社の企画力と言えるでしょう。すべての利用者や施設の方々に満足いただけるよう、日々最善を尽くせる体制が整った給食委託会社を選んでいきましょう。

4.食材仕入れ管理

  • 食材の仕入れや流通(発注~納品)の仕組み
  • 食材の品質管理保証への取り組み

給食提供にとても大事なのが食材。
給食委託会社に運営を委託すると、会社の規模、スケールメリットを利用して食材費用のコストダウンが図れます。

ただ、安かろう悪かろうでは最悪の結果になってしまいますので、食材の仕入れや流通を確認し、なぜコストカットできているのか、ちゃんと伺いましょう。また、どのように品質を管理しているのか、また保証はどのようになっているのかの確認も忘れずに行いましょう。

5.衛生管理

  • 衛生管理体制と衛生管理の運用ツール(マニュアル、管理帳票など)
  • HACCPに準拠した衛生管理
  • 従業員の衛生意識向上のための取り組み(教育、研修など)
  • 衛生事故、行政処分の実績(過去5年)と対策

今までご自身の施設で給食を運営していた直営施設は、外部の会社に給食を委託することが不安になると伺ったことがあります。

食材選びや衛生面など、今まで大変だったけど、自分たちで行っていたことを外部に任せる、また任せられるか不安のようです。特に衛生面を怠ると、大きなアクシデントに繋がります。

給食委託会社は給食調理運営のプロ集団です。各社ホームページにも衛生面について、詳細に書かれていますが、どんなと取組を行っているか確認しましょう。
また、過去5年間での衛星事故や処分の実績もあるか確認するもの忘れずに行いましょう。

6.その他の確認事項

  • 見学が可能な既存の受託施設(見学先担当者の話を聞くことができるか)
  • 実績、経験を踏まえた自社ならではの提案等
  • 未来を見据えた研究開発への取り組み

みなさんは給食委託会社を選定している際、ホームページの情報と、営業担当者からの声のみで選定していませんか?

その他の情報を開示して納得のいくまで相談ができる委託会社がよいと思います。研究の取組の開示や、実際に調理し給食のデモンストレーションを行っているか、また、実際のお客様の声が聴ける受託施設の見学など協力施設があるかもポイントです。