<パネリスト>
ソシオークホールディングス 人財育成Division 現場力推進Team 神戸啓恵さん、内田麻友さん
明日葉 竹下智美さん、岡本紗季さん (本文中敬称略)
全国に1500以上の事業所を持ち、「現場」が強みのソシオークグループでは、現場の社員自らが改善を重ねる「現場力」の取り組みに力を入れています。
そんな現場力をより身近に感じてもらうため、この度、現場力推進Teamのプロジェクトから『現場力戦隊★カイゼンジャー』が誕生! 明日葉が運営する学童の現場で児童指導員として働く岡本さんがキャラクターの原画を手掛け、現場力推進Teamで形作っていったオリジナルキャラクターです。
今後様々な場面で活躍する予定のカイゼンジャー。キャラクタープロジェクトの立ち上げ・企画を担当した神戸さん、内田さんと、制作を担当した岡本さん、竹下さんに座談会形式でお話を伺いました。
5人の戦隊キャラはどこから生まれたのか?
――早速ですが、カイゼンジャーが誕生したきっかけは何でしょうか?
神戸:現場力を伝えるために現場を訪問することが多いのですが、そのときに何か持っていけたらいいなと思っていたんです。そこでオリジナルキャラクターのグッズがあったらいいなと。それが最初のきっかけです。
毎週火曜にTeamで現場力をもっと浸透させるためのアイデアを出し合うMTGをしています。そこでキャラクターを作りたいと提案してみました。
――MTGでの反応はどうでしたか?
神戸:上長含め、みんなノリノリで賛成してくれて嬉しかったです(笑)。
内田:キャラクターがいれば視覚的に訴えることができるので、現場力にもっと親しみを持ってもらえるし、理解を深めてもらえると思いました。私たちが直接伝えるより、キャラクターを通して伝えた方が柔らかいですしね。
――5人の戦隊キャラになったのはなぜですか?
神戸:現場力には5つの柱 「5S・3M・標準化・見える化・言える化」があって、それぞれの大切さを伝えるにはキャラが5体必要だと思いました。5体といえば、戦隊ものかなと思って戦隊キャラにしました。
※現場力5つの柱について、詳しくはこちらを参照:https://www.socioak.com/features/genbaryoku/
――カイゼンジャーという名前は?
神戸:名前はずっと考えていたのですが、一人でランチしているときに「レンジャー、レンジャー…カイゼンジャーにしよう!」とふと思いつきました(笑)。現場力イコール改善だと考えているので。語呂もいいし分かりやすくていいなと自分でも気に入っています。
一筋縄ではいかない開発過程と密かな楽しみ
――キャラクターができあがるまで、何が大変でしたか?
神戸:キャラクターの性格とかストーリーの設定を細かく決めるのは時間がかかりました。
内田:自分たちも愛着を持って、キャラに入り込みながら考えましたね。最初の設定では、カイゼンジャーに敵キャラ「モンダイバッカリ」がいたんです。(笑)
属人化やムリ・ムダ・ムラなど、現場で発生する問題をたくさんぶら下げた敵キャラがいて、それを倒すためにはどんな武器(現場力)があったらいいのか考えていきました。
――キャラクターのデザインは岡本さんが担当したんですよね。
竹下:岡本さんは、明日葉で行っている「ぬり絵コンテスト」でよく原画を描いてくれていたんです。私たちがイメージしていたキャラクターと、岡本さんの絵のタッチがぴったりだと思い、岡本さんにカイゼンジャーの原画をお願いしました。
――岡本さんは大変だったことはありますか?
岡本:皆さんにたくさんアドバイスをいただいて、本当に何回も何回もやり直して完成したので…。
――どのくらいやり直しされたんですか?
岡本:20回くらいでしょうか。
――なかなか厳しいフィードバックを受けていたんですね(笑)。皆さんのこだわりがすごい!
竹下:グループ全社に浸透してもらいたいという想いから、一体一体に9社のロゴを均等に入れたかったんです。その配置やデザインに、岡本さん相当苦労されたんじゃないかな。
岡本:そうですね…デザインは手書きで行っていたので、ロゴを切って貼って…を何度も何度も繰り返しました。
――確かに良く見たら、全社のロゴがちゃんと入っていますね!涙ぐましい努力が見られます…。
――生みの苦しみを味わった岡本さんの、一番の推しポイントはどこでしょうか?
岡本:カイゼンジャーの色ですね! 実は誰にも言えなかったんですが… 5 体の色が、私が推しているアイドルグループのメンバーカラーなんです(笑)。
全員:えー!知らなかった!初耳です(笑)
岡本:このプロジェクトを始めるときに竹下さんから、「やるからには楽しくやりましょう!」とお話いただいたので、自分の中でこっそり楽しみを見出していました(笑)。
―― 一番楽しいやつだ(笑)。
岡本:色鉛筆にある色を使っているので、塗り絵にしてこどもたちにも遊んでほしいですね!
あとは、カイゼンジャーの目が明日葉のロゴになっているのも気に入っています。カイゼンジャーの顔のデザインは、そこから始まったんですよ。
それぞれの得意を武器に、チームワークを発揮
――皆さんチームワークばっちりですよね! 神戸さんが発起人となり、皆さんそれぞれに得意なことをやってプロジェクトが進んでいる感じがします。
神戸:私はいつもざっくりとしたイメージしか思い浮かばないから、内田さんと鈴木さんが肉付けしていってくれました。内田さんの想像力から敵キャラが生まれたし、鈴木さんは頭が切れるので色んな方向から指摘してくれました。
※プロジェクトには元現場力推進Team(現在は葉隠勇進で勤務)の鈴木美香さんも参加していました。
――キャッチコピーや、武器の設定も面白いですよね。
神戸:内田さん、鈴木さんと頭をひねらせました。言える化パープルの武器が拡声器とか、なかなか出てこなかった(笑)
――そうしてできたイメージから、岡本さんがデザインの原画を作り、竹下さんがアニメーション化されたんですね。
竹下:はい、岡本さんの手書きの原画をもとに、アプリを使ってデジタルの絵に清書していきました。初めての作業でしたが、ネットや動画で調べながらなんとか完成までこぎつけましたね。
神戸:実は、現場力アワード選考通過者の景品・クオカードに、今年はカイゼンジャー「5Sレッド」がデザインされていたんですよ。クオカードのデザインも竹下さんが担当しました。今流行りのトレーディングカードのように、コレクションする楽しみを感じてもらえるよう、他のキャラクターのクオカードも作成する予定です。
※ 現場力アワード:改善の取り組み内容について記載した「現場力レポート」の中から特に素晴らしいものを選出し、年に2回、ソシオークグループ「現場力アワード」にて表彰を行っています。
カイゼンジャーに託した想い
――それでは最後に、カイゼンジャーにかける想いを教えてください。
神戸:まずは何より、ソシオークグループの社員全員に現場力を浸透させたいという想いが一番強いです! カイゼンジャーを通して現場力を身近に感じてもらって、より理解していただけたら嬉しいです。
内田:カイゼンジャーってこどもたちにも親しみやすくて、現場で使いやすいんじゃないかと思います。お客様や利用者様に対しても、カイゼンジャーをどんどん使っていただき、現場力の取り組みをアピールしていただきたいですね。
カイゼンジャーに親しみと愛着を持って、現場の皆さんにも気軽に使っていただけたら嬉しいです。
竹下:私はプロジェクト進行中に、現場力推進Teamから現場に異動になってしまったので残念だったのですが…、それを活かして現場から色々発信していきたいと思っています。
本社と現場、両方の経験がある方も少ないと思うので、その利点を活かして、また違う形でアプロ―チできれば。
岡本:私が働いている現場のパートナーさんは、まだ会社のことを「明日葉さん」って呼ぶんですよね。自分が働く会社のことを「さん」付けするって寂しいなと思っていて。現場力もそうですけど、キャラクターを通して会社のことももっと身近に感じてほしいなと思っています。
河村:前向きで素敵なお話をありがとうございました。
ATM&2P な皆さんが作ったカイゼンジャー、これからの活躍を楽しみにしています!
※ATM&2P:「明るく楽しく前向きに、誇りと情熱を持って行動しましょう」というソシオークグループの行動指針