Socioak Group

女性リーダーインタビュー エバンジェリスト倉澤佳織さん「現場力に取り組むといいことしかない」

現場力アワードでの表彰5回、グランプリは2回。給食現場で22年。自ら現場力で改善に取り組んできた倉澤佳織さんは「現場力に取り組むといいことしかない」と笑顔で語ります。

1年前、ソシオークグループの「現場力」を推進するエバンジェリストとなり、そして今年からはエバンジェリストの新リーダーとして新たなステージへ向かう倉澤さんに話を聞きました。

学校給食現場で22年

―― エバンジェリストとして1年が経ちました。それ以前はずっと学校給食の現場で。

はい、専門学校を出て2000年に入社しました。最初は給食センターの調理でした。

―― 2000年からですと22年ほど・・・

そうですね。22年前、当時は10事業所くらいしかなかったのですよ。

―― そうなのですね。その後もずっと給食現場だったのですか。

はい。ずっと現場で働いてきて、給食を作るのが大好きです。
給食センターで数年、その後は自校式の中学校でも働きました。最後は横浜の小学校で、ここが一番長くてトータル10年以上はいたと思います。異動のタイミングもあったのですが、離れようとすると引き留められてという繰り返しで…。ご縁があったのだと思います。

―― センターと自校式の違いは。

センターは3500食くらいですごい量。工場みたいな感じです。自校式に初めて行ったときは、何でも手作りをする感動がありました。それから、初めて小学校に行ったときには「こんなにちっちゃく切るんだ!」という衝撃がありました。味付けでも、麻婆豆腐とかカレーとか辛いものは辛さの差をつけて作ることもあり、小さい子に合わせて作るっていうのは大事なのだなと気づきました。

―― 小さい子の分を作る方が大変ですか。

単純に小さく切るのは時間がかかるというのと、味付けもなかなか1回では決まらない。これくらいなら辛くないね⁉とか、何度も味の調整をします。

―― 調理でのこだわりは

カレーでいえば、結構当たり前ですが玉ねぎをよく炒めたいですね。調味料とか食材は限られているので、その限られた中でいかにおいしくできるか。火加減の調整だったり。同じメニューを作っても毎回同じにできないし、どうやったらうまくいったときに近づけるのかなど。日々研究しながら作っていました。

新献立を実施する前にはは家で練習したりもします。楽しいし、ワクワクしますね。メニューを見て、どうやって作るのかって。

現場力との出会い「すごく面白そうって。すぐにやってみたい!と思いました」

―― 入社当時、「現場力」はなかったですよね。

はい。「現場力」を知った最初は2015年、責任者として現場力のワークショップに参加するところから始まりました。遠藤功先生がファシリテーターで、そのときは「ワークショップ」という言葉もよく分からずに参加しました。笑

―― 初めて聞いてどんな印象でしたか。

すごく心を揺さぶられました。笑

現場力に共鳴したというか。すごく面白そうって。やってみたいと思いました。

―― 戸惑いとかはなく・・・

全然なくて、やります!みたいな感じでした。「現場力をやるのは自分たちにとっていいことなのだよ」という話にすごく引き付けられたんです。

現場力レポートの001番、グランプリも第一号

―― 現場のみなさんの反応は。

ワークショップで「現場力は1人でやるものじゃない。現場を巻き込んでやるものだよ」って話があったので。それならすぐ言わなきゃって思いました。だから、土曜にワークショップを受けて、次の月曜には「こういう研修会を受けてきて、こういうこと習ったのだけど」って事業所のみんなに話をしました。

―― それですぐに現場力に取り組んだ・・・

はい。「現場力レポート」が全社的に始まった年に番号が振られているのですが。その001番が私が勤務していた現場のもので。現場力は私からスタートしているのです。笑

―― すごい!最初はどんな改善をしたのですか。

現場力として、最初に取り組んだのは「見える化」でした。ワークショップで今まで聞いたことがない言葉をたくさん教えられて。何それ?と思いながらも、その中で「見える化」が一番分かりやすそうだったので取り組んでみようと思いました。

内容は、普段、調味料は古くなったパン缶を利用してまとめていましたが、アルミ製ですので、蓋をすると中身が見えなかったのです。それを透明の収納ケースみたいなのに変えてもらったという。「見える化最高!」みたいなタイトルでした。笑

―― それで現場力アワードも受賞された?

アワードは別の内容でしたね。2015年上半期に現場力アワードが初めて全社的にあり、私たちがグランプリを獲りました。内容は「水と洗剤の節約」。結構反響がありました。

でも、それも、遠藤先生のワークショップで数値化、数字で表しなさいっていうのを教わったからで。本当に言われたことを忠実にやっただけなのです。

―― グランプリも第1号ですね

そうなのです。賞とか大好き!勝負事が好きなので。モチベーションになります。

―― 周りも喜んでいましたか。

アワードの発表のときに、パートナーさんもみんな応援に来てくれたのです。

(現場力に取り組む)前からすごく協力的なメンバーでしたけれど、今までは給食を作ることでチームワークよく進めようという感じで一致団結していましたが、現場力に取り組み始めたことでチームワークがすごくパワーアップ!しました。

現場力をやると「現場が、自分たちが、幸せになるよ」ということが、そういう風につながるのだって感じました。それからは、パートナーさんから現場力の発想とか、アイデアがたくさん出るようになっていって。活性化しているなーってすごく感じていました。

根本は会社が好きだから

―― 当時、現場力をそれだけ積極的にやろうと思ったのがすごいなと思います。

根本は会社が好きというのがありますね。会社が好きだから会社がやろうと思うことはすぐやりますって思っちゃう。笑

―― 会社が好きっていいですね。どんなところが好きですか。

そうですね、上の人たちが気にかけてくれるというのはありますね。
仕事のことだけじゃなくて、最近元気なの?とか。本当に自分の家族のことのように気にしてくれる方が多いです。

今の現場力推進チームでもそうなのです。「家族感」というか。仕事をする関係とはいえ、仲良くしたいしギスギスしたくはない。友だちではないけれど、気を許せて話せる関係でいたい。相手にもそう思ってもらえたら、相手も私も仕事がもっとしやすくなると思うのです。

エバンジェリストのみんなは、本当にみんな一生懸命で、現場力に対してやる気があって、一緒にいて私もすごい刺激をもらっています。。そこにいられてありがたいなって思いますね。それを全部含めて好き!ってなる。

―― そのエバンジェリストのリーダーになりました。

これまで給食の現場で責任者をしていたときは、みんなを引っ張らなきゃって。その日の給食を出すために緻密な計算をして、工程表とか考えて。みんなをいい方向に引っ張っていかなきゃというリーダーを目指していました。

今のエバンジェリストのチームでは、みんなできる人たちだし、まったく同じ仕事をしているわけでもないのです。だから、チームのみんながいかに最適に仕事をできるのか。いかにサポートができるか。問題なく進められるか。そういった環境を私が気にしていかないといけないのかなと思っています。現場と違って、一緒にゴールに向かっていくのではなく、ゴールは同じだけど、いろんなルートでゴールを目指している1つのチーム。だからこそ、グイグイではないなーって。

「現場力はやっていいことしかない」ぜひ取り組んでもらいたい

―― エバンジェリストが始まって1年。振り返ってどうでしたか。

動画を作成したり、現場力ワークショップを開催したり、ソシオークカレッジのコンテンツ制作などいろいろなことをやらせてもらいました。。

現場の人たちに推進するために、動画で伝えたり、他の現場の真似できそうなことを共有したり。メールだけでは伝えられないことを工夫していったことで、現場から少しずつレポートを出してもらえるようになっていきました。

―― 推進するのに難しさもありますか。

難しいなとは思います。現場によって現場力に対する想いの差はあるので。でも、私は「現場力はやっていいことしかない」と思っているので、ぜひ良さをわかってもらいたいし、取り組んでもらいたい。

―― その想いは伝わりつつある?

伝わってきたという実感はあります。レポートの内容を見ていても、今まではどちらかというと責任者だけががんばっている現場が多かったです。それがパートナーさんからの発信の現場力が増え、1人じゃなく現場のみんなで取り組んでいる現場力がたくさん上がってくるようになってきていて、進化を感じています。。

―― リーダーとしての今後の目標は

エバンジェリストが誕生して、初めてのことなので、手探りの中でどうしていこうか?って、いろんな相談をしながら前に進んできました。そういうのが楽しかったし、新しいものを作っている感覚で。答えのないことを、みんなでいろいろ考えて進んでいる感じです。 でもまだ1年。リーダーとしては、先ほども言いましたが、ぐいぐいではなく、みんながいかに最適に仕事ができるかということを目指していきます。その先は、ずっとエバンジェリストではないと思っています。後任を発掘したい。教育をして、人財を育成していかないと!と思っています。