葉隠勇進

現場力インタビュー Vol.1
グループの一員として働く仲間との結束を強くする現場力「クレドを読もう」

現場力作成者:葉隠勇進株式会社 安倍美晴さん(宮城県塩釜市内の中学校勤務)

ソシオークグループの「現場力」とは
「現場力」とは、フードサービスや子育て支援、運行管理・移動サービスなど現場ではたらくソシオークグループの社員が自ら課題や改善点を見つけ、知恵と工夫によりチームで改善を重ねていく取り組みです。自ら考え実践するナレッジワーカーとしての誇りの醸成や、個人の持続的成長につながるとともに、各現場の意欲向上や組織の活性化にもつながっています。

宮城県塩釜市内にある中学校の給食室。ここで働く調理員の1日は、壁面に貼られたクレドを読むことから始まります。
ソシオークグループの一員であることを日々確認し、働く仲間との結束をより強くするにはどうすればいいのか。葉隠勇進の安倍美晴さんは、クレドをより積極的に活用するという「現場力」を生み出しました。
安倍さんがクレドの中で好きな言葉は「自己変革力を高める」。現場全体の意識を高め、サービスの品質向上につなげる想いをもって、生徒さんたちへの安全・安心な究食を日々提供しています。

ソシオークグループのクレドについては、こちらをご覧ください。

ソシオークグループ、5ヶ年 Plan「Socioak Vision 500」・新クレドを策定 | ソシオークグループ 社会と共生する樹でありたい

葉隠勇進の現場力「クレドを読もう」

宮城県塩釜市内の中学校で給食調理を行う安倍 美晴さん

――この塩釜市の中学校の給食事業所は元々仲の良い現場で、コミュニケーションも取れていると評判ですよね。今回の現場力を考えられたきっかけは何だったのでしょうか?

安倍 美晴さん(以下敬称略):この現場は、2019年度からソシオークグループが新規受託していて、私含め4名が在籍しています。私以外は全員パートナーさん(※ソシオークグループでは、パート社員のことを「パートナー社員」と呼称)で、出退勤の時刻がそれぞれ異なります。今はコロナ禍ということもあり、お昼休憩も全員揃うのではなく、それぞれ順番に取っています。

みんな仲はとても良く、顔を合わせれば楽しく話します。でも、あまりに居心地が良いために、気が緩んでいると感じることがありました。

――それで気を引き締めようと思ったのですね。たくさんやり方があったと思うのですが、その中でクレドをより積極的に活用しようと思ったのはなぜでしょう?

安倍:きっかけは、マネージャーから、ソシオークグループの本部や他の現場ではクレドを毎朝始業前に音読していると聞いたことでした。うちの現場は全員集合して業務開始というわけではないので朝礼ができません。そこで、クレドを熟読してから仕事にかかると気が引き締まるのではないかと考えたのです。本部の方々は小さなクレド原本を常に携帯していますが、ここでは始業前に読んでもらうというスタイルのほうが合っていると思い、大きめに印刷して厨房内に貼り出し、始業前に必ず読んでもらうようにしました。

――入口付近に貼ってあるから、みなさん意識しやすいですよね。この取り組みをスタートしてから4か月が経過しましたが、効果が出ていると感じることはありますか?

安倍:みんなが全てにおいて丁寧できれいな仕事を心がけられるようになり、コミュニケーションの密度も上昇したと感じています。おかげで今日まで、大きなけがやトラブルもなく過ごせています。

また「ソシオークグループの一員として盛り上げていく」という意識、仲間との喜び合い、サービス精神の大切さに気付けました。学校給食は小さな空間で、正直あまりグループの一員という感覚がない状況だったので、これをきっかけにグループの一員としての自覚を持てるようになってきたと思います。

――クレドの中で、安倍さんが特に好きな言葉があれば、ぜひ教えてください。

安倍:「自己変革力を高める」です。今までの調理の仕事であまり意識していなかったことなので、読んではよくハッとさせられます。調理の現場でも、昔よりアレルギーの種類がたくさん出てきているので、生徒さんのアレルギー情報を詳細に把握する、提供前に一層の注意を払うなど、もっとたくさんのことを考えられるようになる必要がありますよね。

――安倍さんたちの現場は、普段現場力に対してどのように取り組んでいるのでしょうか?

安倍:私たちは、休憩時間とは別に、10~20分程度まとめて話し合う時間を設けています。また、作業しながらでも、気軽に気付いたことを言い合っています。これまで、狭い空間でのコロナ感染を予防するための仕組み作り、生徒さんの配膳・下膳の配線整備など、働きやすく、生徒さんには楽しみに思える給食を作っていける現場作りを目指してきました。

――ソシオークグループでは、現場力の体制強化に注力していますが、安倍さんが現場力を介して目指す将来のビジョンを教えてください。

安倍:当たり前のことですが、生徒さんたちに「おいしい」と思われる安全・安心な給食提供のため、みんなで協力していきたい。そのために現場力を活用したい。今回のクレドをしっかり読む現場力は、生徒さんたちへのサービスに直接作用するものではなく、まずは社員・パートナー社員の意識を高めるという遠回しなものですが、土台をしっかり固めてサービスの質を高めるものとして、引き続き活用してまいります。