みつばモビリティ

【現場力インタビュー】なぜ忘れ物が発生する?幼稚園送迎バスの添乗員が見極めた課題と対策

現場力作成者:株式会社みつばコミュニティ 横浜市にある幼稚園の送迎バス添乗員 小平(こだいら) (みつ)(はる)さん

ソシオークグループの「現場力」とは
「現場力」とは、フードサービスや子育て支援、運行管理・移動サービスなど現場ではたらくソシオークグループの社員が自ら課題や改善点を見つけ、知恵と工夫によりチームで改善を重ねていく取り組みです。自ら考え実践するナレッジワーカーとしての誇りの醸成や、個人の持続的成長につながるとともに、各現場の意欲向上や組織の活性化にもつながっています。

幼稚園バスの添乗員は、園児たちの出欠確認、走行時の安全サポート、車内の点検・消毒などを行います。小平さんは、35人の園児が乗るバスに、もう1人の添乗員と2人体制で、朝夕の送迎に添乗しています。

今回ご紹介するのは、夕方の便で発生していた園児の忘れ物をなくす現場力です。小平さんが気付いた忘れ物の原因と、改善のポイントについて伺いました。

――現場力に取り組む前、どのような課題があったのでしょうか?

幼稚園からの帰りのバス車内で、園児たちが手提げバッグを置き忘れることが繰り返し発生していました。バス停に着くまで園児が寝ていると、そのまま忘れて降車しようとすることがよくあったんです。

寝ている園児を起こしてシートベルトを外してあげると、園児は慌ててパッと飛び出そうとします。1カ所のバス停で4~5人が降車する場合、添乗員は安全を優先するので、忘れ物に気付くのは発車した後になることがありました。

――具体的な改善方法を教えてください。

そういう課題に気が付いたので、手提げバッグなどの手荷物は、体の脇に置いてもらうようにしました。窓側ではなく、必ず通路側に置いてもらっています。降りるときに園児は必ず通路のほうを向くので、そのときに手荷物が目に入って、置き忘れていくということがなくなります。

バスの添乗員は私を含めて2人います。窓側だと荷物が園児の体に隠れて見えにくくなってしまいますが、通路側なら私たち2人がどこにいても目視しやすいんですよ。

この取り組みはもう1年半以上継続していますが、忘れ物はほとんどなくなりました。

――普段、業務改善にどのように取り組んでいるか教えてください。

怪我につながるリスクは、小さなものでも見逃さないように気を付けています。

例えば、朝の便でうつむいている子や泣いている子がいたら、意識して声を掛けるようにしています。視野が狭まった状態で歩くと転んでしまう可能性があるので、しっかり前を見て歩いてもらえるように促すんです。

リスクを見つけて、より良く改善できれば、お客様やみつばコミュニティ、そして自分自身をよりハッピーにできると思います。

――小平さんが業務改善において特に大切にしていることは何でしょうか。

一番大切なことは、添乗員みんなで意見を出し合って、より安全な運行をしていこうという姿勢ではないかと思います。

もう1人の添乗員さんとうまく意思疎通できていないと、忘れ物のようなイレギュラーにつながってしまうんです。仕事仲間としての信頼関係を厚くしていければ良いですよね。