みつばコミュニティ

【現場力インタビュー】左折時の安心感アップ!小さなミラーで視認性を大きく改善

▲有本さん(左)と運行管理アドバイザーの鈴木さん(右)

現場力作成者:株式会社みつばコミュニティ 目黒区にある中学・高等学校の送迎バス運転士 有本(ありもと) 享史(たかし)さん

ソシオークグループの「現場力」とは
「現場力」とは、フードサービスや子育て支援、運行管理・移動サービスなど現場ではたらくソシオークグループの社員が自ら課題や改善点を見つけ、知恵と工夫によりチームで改善を重ねていく取り組みです。自ら考え実践するナレッジワーカーとしての誇りの醸成や、個人の持続的成長につながるとともに、各現場の意欲向上や組織の活性化にもつながっています。

送迎バスで左折する時の視認性に課題を感じていた運転士(※)の有本さんは、より安全に運行するための改善に取り組みました。考えたのは補助ミラーを使用すること。仕事に対して日頃から真摯に向き合う有本さんは、どのようなものが最良かじっくり検証し、最適なものを選びました。左折時の安心感を向上させる結果に至るまでのお話を詳しく伺いました。

※当社では運転士のことをサービスクルー(SC)と呼んでいます。


――現場力に取り組む前はどのような課題があったのでしょうか?

私が運行している送迎バスはこれまで運転してきた車両と違って、座席の位置が高く、左折時に運転席から斜め後ろを振り返ったとき、歩行者を目視で確認するのが難しいんです。サイドミラーでの確認が重要になるのですが、それだけでは十分な範囲の確認ができていないと感じていました。

そこでまず、どれくらいの範囲が見えているかを検証することにしました。空き時間があるときに校内にバスを停め、歩行者がいると想定される所に三角コーンを置いてサイドミラーで確認してみたんです。そうしたら想像以上に広範囲が見えていないことが分かりました。事故を未然に防ぎ、安全に運行するためには何か対策をしなければと考えました。

――どのような対策を考えたのでしょうか?

サイドミラーには左側方の視野を広げるために「サイドアンダーミラー」というものが付いているバスがあるんです。私が運行するバスには付いていなかったため、補助ミラーを取り付けることを考えました。どのようなミラーなら使用できそうか調べて、候補を3つに絞り検討した結果、サイドミラーに貼り付けるタイプを選択し、車用品店にて購入しました。

▲現在使用しているミラー

――貼りつけるタイプのミラーを選んだのはなぜですか?

サイドミラーに貼りつけるので、視線を動かさずに2つのミラーを同時に確認できる点が大きなメリットでした。他にも、車内左前方にマグネットで設置するミラーも試してみたのですが、サイドミラーとの間に距離ができてしまったんです。それにより、確認時の視線の動きが大きくなってしまい、安全に関わると感じました。最終的に貼りつけるミラーを採用したことで、その課題は払拭されました。

▲マグネットで設置するミラー

今使っているミラーは縦4㎝、横7㎝と小さいのですが、このサイズでも驚くほど使い勝手がいいんです。人や障害物の有無、動きを十分に確認できるので、左折時の安心感が増しました。

――普段はどのように現場力に取り組んでいますか?

安全対策に限らず、何か改善できるところはないかと常に考えています。

取り組みの1つとして「落とし物プレート」を作成しました。バスの中で見つけた落とし物を1カ所に集めているのですが、それだけだと生徒たちに気づいてもらえないと思ったんです。「落とし物プレート」を作ることで、落とし物が集まっていることを一目で分かるようにしました。

他に取り組んでいることはSC同士で積極的にコミュニケーションを取ることです。この現場では私以外にもSCが在籍しているのですが、シフト制で運行しているため、業務で会うことはあまりないんです。だからこそ、対面で話す機会を作ることを大切にしています。連絡や相談など電話で済むことでも、顔を合わせてコミュニケーションを取ることでお互いのことがより理解できるようになったと感じています。

――安全に運行するために大切にしていることを教えてください。

終業時の最終点検を忘れないようにチェックリストを作っています。例えば、メインスイッチを切り忘れてしまうと、翌日にバッテリーが上がってしまうなんてこともあるそうなんです。そういったことがないように点検の際に大切なことをリスト化しています。

それから、運行中に気になったことを帳面に記録するようにしています。その日の運行での反省点や改善点を書くんです。日々の積み重ねのおかげか、最初は毎日のように記録していたのに、今は時々する程度になりました。ヒヤリハットもずいぶん減りましたね。前よりうまくいったことなども文面で振り返ることで運転への自信につながっていると感じています。